枯れ落ち葉の中に自生するエビネ。
ようやく今年2017年になって、
エビネ業界の多くの皆様から「こんなエビネ見たことない」・・・という電話を頂戴するようになった!
宇井 清太からすれば・・・こういう電話は・・・10年前から「想定内」のことである。
・・・・だから冒頭に「ようやく・・」と書いたわけである。
エビネ業界の人の中には・・・何人も・・・ペレポスト否定どころか・・・ミソクソ・・・に言ったものいる。
「ラン菌」の「ラ」の字も・・・知らないで、見よう見まねで・・・誰かから刷り込みされて・・・
昭和50年ころから・・・人の山から掘って来た程度の知識と、技術と・・・経験の人が・・・ペレットを全否定。
こういう人たちが、約40年の間にブームを仕掛け・・・日本列島からエビネを消滅させ・・・
エビネのブームを崩壊させてきた。
宇井 清太は、切り花で市場に出せないエビネには・・・何の興味もなかったが・・・
こういう絶滅危惧種のようなエビネ業界の惨状を見るに見かねて・・・ペレットを提供してきた。
つまり、エビネの人達は・・・自生地で何を見ていたのか・・・ということである。
エビネが・・・カネに見えた!
りんご箱1箱・・・○○〇円という・・・リストを宇井 清太にも多数の業者から送られてきた。
全て・・・山堀株。
この山から掘るとき・・・何を見ていたのか??・
「枯れ落ち葉」をかき分けて掘ったのに・・・枯れ落ち葉を見もしなかった!
そこに、エビネ業界、山野草業界の・・・盲点がある。
エビネも、カタクリも、セツブンソウも、ヤマユリも、シラネアオイも、山芍薬も・・・ウラシマソウも・・・
・・・・クマガイソウも・・・・全部「枯れ落ち葉」の中に自生している。
つまり・・・北朝鮮の水爆とミサイルの恐怖が・・・毎日のニュースになっているが、
エビネから見れば・・・エビネ山堀の人は・・・それと同じ恐怖だったに違いない・・・。
エビネが・・・言葉をはなせないことをイイことにして、
平和な自生地を・・・蹂躙した・・・ということである。
日本は、アメリカの「核の傘」の下で・・・平和を謳歌して・・・
園芸遊びを行っているが・・・・・
エビネは「木材腐朽菌の傘」の下で、何百万年生き続けてきた「菌根植物」である。
「部分的菌従属植物」である。
この「木材腐朽菌の傘の下」という文言が欠落した「本」が出ているから、
「野生ラン」はほとんど枯れ行った。
「めずらしい野生ラン」
三橋 俊治 池田書店
「日本の野生らん図譜」
高橋 勝雄 毎日新聞社
「野生ラン変異事典」
三橋 俊治 栃の葉書房
「野生蘭の栽培と増殖」
小田倉 正圀 深田孝彦 共著
「ふやして楽しむ野生ラン」
東京山野草会 ラン、ユリ部会
「小型野生らんを楽しむ」
東京山野草会 ラン、ユリ部会
・・・・・・・・
・・・・・・・
野生ランがブームになった頃、発行された本である。
素晴らしい本である。
枯れ落ち葉の中に健気に咲いている写真も極めて多くある。
しかし、枯れ落ち葉も、木材腐朽菌も・・・・考察されているものはない。
全部・・・花にだけ・・・興味が示されている。
これは、洋蘭でも同じ・・・。
こういう本を見た人は・・・・それが植物の見方、考察の仕方と・・・脳にインプットされる。
つまり・・・両輪の無い・・・片方の輪の車・・・を、正常な車と洗脳、刷り込みされる。
「山を見て、エビネを見ない」
「エビネを見て、山を見ない」・・・・。
そういうことで、エビネは・・・今日の状態になった。
枯れ落ち葉も、木材腐朽菌も無い「砂上の楼閣」のような栽培法の中でブームが作られ、
次々に枯れていった・・・。
この姿は・・・「インパール作戦」の白骨街道と同じ・・・???
本当の自然を知らない人が業者になり、ブームを作り、それに乗って多くの本が出される。
ブームが去った現在・・・野生ランの本、洋蘭の本を出す・・・奇特な出版社は皆無。
本屋さんというのは・・・そんなもの・・
売れない本は・・・・返品の山だもの・・・・
そういうことで、日本の山々から・・・野生ランは姿を消した。
先生方で・・・自生地を再現した・・・という・・・素晴らしい写真を見たことも、
壮大な自生地・・・再現成功!!・・・そういう話しも聞いたことはない。
一度絶えたエリアを・・・・元のエリアにすることは至難であり、
ラン菌を持たない人は・・・絶対のできないことである。
つまり、ラン菌、木材腐朽菌は宇井 清太の特許である。
木材腐朽菌の増殖法は宇井 清太の特許。
自生地を再現しようとすれば・・・・宇井 清太の持つ特許を使用しなければならない。
東京山野草会で・・・宇井 清太の特許を使って・・・自生地再現プロジェクトする気はない???
これは・・・お遊びではなく「ミッション」であり「プログラム」である。
美しい写真は・・・もうイイではないか。
その時間と労力と・・・感性を、自生地再生に向けるのが、21世紀のラン愛好であろう。
宇井 清太78歳。
ランつくり50余年で・・・ペレポストを開発した。
この理念を発展、継続する人いないのか????
それとも・・・・プライドと教養が邪魔して出来ない???
## 神津島の役場で、ペレポストで「ニオイエビネの再生」を行っています。
成功して・・・・実証栽培まで進行しているようです。
「ラン菌の傘の下」で栽培すれば・・・再生は可能です。
2012年 この株をペレポスト2号ゴールドで大鉢に栽植
2017年 5月1日 写真撮影
2017年 9月4日 写真撮影
2012年栽植から植え替えしない。 毎年鉢表面にペレポストを「枯れ落ち葉」のようにパラパラ撒くだけ。
完全無農薬栽培。 生油粕 3回木材腐朽菌のエサとして与える。
ペレポスト源液・・・施与。
エビネの「枯れ葉」を5年間取らない。・・・・自生地では枯れ葉はそのままで木材腐朽菌が朽ちらす!
ペレポストによるエビネ自生地再現大鉢栽培
kouza 5awa